CitrixとネットワークセキュリティのPalo Alto Networksが、デスクトップ仮想化やクラウド基盤とセキュリティ技術の連携に向けて協業する。
Citrix SystemsとネットワークセキュリティのPalo Alto Networksは米国時間の10月3日、ネットワークセキュリティ技術とアプリケーション配信技術を組み合わせたソリューションの開発・提供などで協業すると発表した。Palo Altoの「次世代ファイアウォール」とCitrixのNetScalerの連携をまず目指す。
同日来日したPalo Alto Networksのワールドワイドフィールドオペレーションズ シニアバイスプレジデントのマーク・アンダーソン氏は、今回の協業について「シンクライアント環境などを利用するユーザーに対して、ネットワークのパフォーマンスを損なうことなく、きめ細かいセキュリティ対策を適用できるようになる」と説明した。
具体的には、CitrixのXenAppやNetScalerなどと、Palo Altoのアプリケーション識別・制御技術を組み合わせることで、仮想デスクトップなどのシンクライアント環境ではユーザーごとにアプリケーションの利用ルールを定めたり、アプリケーション利用時にマルウェアなどの侵入をブロックしたりすることが可能になる。
同氏によれば、今回の提携は長期におよぶ包括的なものであるといい、仮想デスクトップ基盤やクラウドコンピューティング環境における高度なセキュリティ対策と高いパフォーマンスが両立させたソリューションの開発・提供を目指すものだとしている。
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