VMwareとソフトバンク、モバイル仮想化技術を利用したBYOD対策を共同展開へ

ソフトバンクグループは、VMwareのモバイル仮想化技術を搭載した端末を利用してのBYODソリューションの開発に着手する。

» 2012年11月06日 16時20分 公開
[ITmedia]

 米VMwareとソフトバンクグループの通信2社(テレコム、モバイル)は11月6日、スマートフォンやタブレット端末向けのセキュリティソリューション分野で協業すると発表した。第一弾として、ソフトバンクテレコムがVMwareのモバイル仮想化技術を搭載した端末によるBYOD(私物端末の業務利用)の無償トライアルサービスを企業に提供する。

 協業ではVMwareのモバイル仮想化技術「VMware Horizon Mobile」を利用したセキュリティソリューションの展開が中心となる。VMware Horizon Mobileは、モバイル端末上にハイパーバイザーを用意して、仮想的に複数のOS環境を構築・利用できる技術。例えば、1台の端末にプライベート用のOS環境と仕事用のOS環境を用意したり、仕事用でも従業員ごとにOS環境を用意したりできる。現在はAndroidで実用化され、iOS向けにも開発が進む。

 モバイル端末は基本的に1つのOS環境しか起動できず、サーバ仮想化のように同時に複数のOS環境を実行できない。アプリケーションによって利用環境を部分的に分けることができるが、利用環境を完全には分離できないため、セキュリティの観点からOS環境そのものを分離して管理できる方法が求められていた。

 ソフトバンクテレコムが提供するBYODのトライアルサービスではVMware Horizon Mobile技術を搭載する「Motorola RAZR M SoftBank 201M」、スマートフォン管理サーバの「VMware Horizon Mobile Manager」、VPN回線、電子証明書を提供。12月10日から受付を開始し、2013年3月末までサービスを提供する。

トライアルサービスのイメージ

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