iOS 6.1に不具合やセキュリティ問題が相次ぎ発覚

iOS 6.1搭載端末とExchange Serverとの間の不具合が発覚したほか、iPhoneのパスコードロックが迂回されてしまう問題も報告された。

» 2013年02月15日 07時32分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 AppleのiOS 6.1に、不具合やセキュリティ問題などの報告が相次いでいる。Microsoft Exchangeアカウントを設定しているiOS 6.1搭載端末では、特定の状況下でExchange Serverとの過剰な通信が発生してiOS端末のバッテリー残量が急減するなどの不具合があることが分かった。これとは別に、iOS 6.1を搭載したiPhoneのパスコードロックが迂回されてしまう問題も発覚している。

 Appleが2月13日付で公開したサポート文書によると、Exchange関連の不具合は、カレンダーのイベントの繰り返しの例外処理に関連して発生する。iOS 6.1を搭載した端末とMicrosoft Exchange Serverとの間で通信が過剰になり、ネットワークアクティビティが増大したり、iOS端末のバッテリー残量が急減したりすることがあるという。ネットワークアクティビティの増大がExchange Serverのログに記録され、サーバがiOS端末をブロックしてしまう可能性もある。

 この問題は、iOS 6.1とMicrosoft Exchange 2010 SP1以降、およびMicrosoft Exchange Online(Office365)との間で発生する。Appleは今後、ソフトウェアアップデートを公開してこの問題に対処する予定。もしこの症状が現れた場合、iOS端末でExchangeカレンダーをいったん無効にして、再度有効にする方法を紹介している。

Appleのリリースノート

 Microsoftもこの現象について、「iOS 6.1搭載端末を使用してメールボックスを同期すると、Exchange Server 2010でトランザクションログ、CPU利用、メモリ消費が急増する」というサポート文書を公開した。

 一方、iPhoneのパスコードロック迂回の問題は、YouTubeの動画で報告された。特定の方法を使ってロックを迂回し、連絡先の編集や写真の閲覧といった操作ができてしまう様子をデモしている。

 IT情報サイトのAllThingsDは、Apple広報が「この問題については認識しており、今後のソフトウェアアップデートで修正する」とコメントしたと伝えた。

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