企業向けIT市場の地域別動向、2013年は北海道、東北、関東でプラスに

IDCは、復興が本格化しているとする北海道や東北ではIT支出が堅調に拡大するとみている。

» 2013年03月11日 11時50分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは3月11日、国内企業向けIT市場の地域別予測を発表した。2013年の同市場は前年比0.5%増の9兆8390億円と低成長を見込む。

 地域別動向によると、北海道や東北地方、関東地方を除く地域ではマイナス成長を予測。北海道や東北では復興の本格化に伴って大手企業の拠点設置が増えていることからIT支出が堅調に拡大し、前年比1.7%増の成長を予想する。また関東では製造やサービスなどでIT支出が減速するが、大手金融機関や情報サービス業では積極的なIT支出が継続することから同1.3%増になるとみる。一方、近畿地方では大手製造業の業績悪化の影響が大きく、IT支出は同0.1%減を予想している。

 2014年はハードウェア更新需要の谷間にあたり、多くの地域でマイナス成長が見込まれる。2015年以降に各地域でプラス成長が期待され、関東や近畿では堅調に拡大するものの、その他の地域では低い成長率にとどまり二極化が進むとみている。

国内企業向けIT市場 地域別前年比成長率予測:2012〜2016年(出典:IDC Japan)

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