SAPが中小企業向けERPの最新版、管理項目を大幅拡充

「SAP Business One」に棚番管理や固定資産管理、業務プロセス別の数量単位などの新機能が追加された。

» 2013年05月20日 11時49分 公開
[ITmedia]

 SAPは5月20日、中堅・中小企業向けのERPパッケージの最新版「SAP Business One9.0」を発売した。棚番管理や固定資産管理、業務プロセス別のアイテム数量単位機能が追加され、在庫の保管場所やアイテムの処理単位の正確な管理の利便性が向上するという。

 新機能のうち棚番管理機能は、最大4階層までのサブレベルから構成される棚番に、入庫および出庫関連の在庫取引における記録ができる。各棚番内で保管されているアイテム数やアイテムの種類を把握し、また特定のアイテムやロット・シリアル番号の在庫を、特定の棚番に保管するよう制限できる。

 また、固定資産管理機能では償却を行うための機能が追加された。固定資産の耐用年数登録や償却方法を必要に応じた内容で設定でき、マニュアルでの除却や再評価も行える。複数の会計領域に固定資産関連の取引を仕訳転記するために、1つの固定資産に対して複数の会計勘定を設定しておける。

 数量単位機能は、同一のアイテムに対してプロセスごとに異なる数量単位を設定できる機能。梱包形態や含まれる基本単位数を設定し、各業務プロセスや取引の種類ごとに、どの単位を初期値として使用するのかを設定できる。

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