次世代WebでのリアルタイムDB活用を強化、MySQL Cluster 7.3が公開

Oracleが「MySQL Cluster 7.3」の一般提供を開始した。

» 2013年06月19日 15時35分 公開
[ITmedia]

 米Oracleは現地時間の6月18日、データベース管理ソフトの最新版となる「MySQL Cluster 7.3」をリリースした。

 MySQL Cluster 7.3は、新たにnode.js向けNoSQL JavaScriptコネクタを装備し、さまざまな汎用的なハードウェアを使用して構築されるサービスを、最小限の工数でよりシンプルかつ迅速に作成できる。また、外部キーのネイティブサポート、ブラウザベースの自動インストール機能、新しい接続スレッドの拡張性などの新機能により、次世代のWeb、クラウド、通信サービスの高可用性データベースにおける課題を解決することが可能だ。

 さらに、MySQL 5.6のサーバを統合。MySQL 5.6を基盤にしたアプリケーション内で「InnoDB」と「MySQL Cluster」のストレージエンジン(RDBMSでデータのアクセスや排他処理などを制御する部分)を結合できる。MySQL Clusterはオープンソース、自動データ分散、リアルタイム、ACID準拠のトランザクションデータベースで、単一障害点がないのが特徴。次世代Webやクラウド、ソーシャル、モバイルアプリケーション向けに設計されているという。

 OracleのMySQLエンジニアリング担当バイスプレジデントであるトマス・ウリン氏は、「最新リリースの『MySQL Cluster 7.3 GA』は、Webやモバイルなどの新しいアプリケーションワークロードに必要な俊敏性、パフォーマンス、拡張性と、RDBMSプラットフォームのみが提供するデータの整合性、高可用性を融合する。これは、最大数の開発者とユーザーの優先度を反映することで実現した組み合わせだ」とコメントしている。

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