シアルサイエンスラボラトリは、クラウド基盤ソフトウェア「Eucalyptus」向けのGUI「Cocuuma」をオープンソースソフトウェアとして公開した。
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは6月20日、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「Eucalyptus」を簡単に操作できるGUI「Cocuuma(コクーマ)」を開発し、オープンソースソフトウェア(OSS)として公開した。同社はEucalyptusを用いたクラウド基盤の動作検証を行うなかで、GUI「Cocuuma」を独自に開発、利用してきたが、自社以外のユーザーに向けて無償のOSSとして公開する。
Cocuumaは、Eucalyptusで構築したクラウド環境を分かりやすい視覚的な画面で利用・運用できるGUI。ユーザーや管理者は、複雑なコマンド入力などの専門スキルがなくてもクラウド環境を容易に利用・運用することができる。ユーザーメニュー、アカウント管理者メニュー、クラウド管理者メニューを揃え、必要な手順をフロー化しているため、効率的な作業を実現するという。OSSとして提供されるため、ソースコードを自由に複製・改変することも可能だ。
同社では「OSSミドルウェアサポート・サービス」をはじめ、各種OSS関連ソリューションを提供しており、PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアムなど、OSSの普及を行っている各種団体の活動にも積極的に参加している。
Cocuumaは今後、OSイメージ作成機能や仮想サーバ用LAN管理機能、テンプレートへのユーザーデータのひも付け機能などが追加される予定だという。
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