トレンドマイクロの企業向けモバイルセキュリティ最新版 アプリ評価サービスと連携

モバイルデバイス向けセキュリティ対策ソフトウェアの新バージョン「Trend Micro Mobile Security 9.0」を発表した。

» 2013年08月29日 17時04分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは8月29日、企業向けモバイルセキュリティ対策ソフトウェアの最新バージョンとなる「Trend Micro Mobile Security 9.0」を発表した。9月3日から受注を開始する。

 Trend Micro Mobile Security 9.0は、オンプレミス型に加え、トレンドマイクロがクラウド上で運営・管理する通信用サーバ「クラウドコミュニケーションサーバ」を利用してモバイルデバイスと管理サーバの間の通信を行う方式を選択できるようにした。独自に通信用サーバの設置や通信経路設定のためファイアウォール変更を行う必要がない。管理端末の情報はオンプレミスの管理サーバ内で保管、管理される。これにより、企業ではオンプレミス型製品の情報管理性を維持したまま、モバイルセキュリティの仕組みを容易に導入・運用できるという。

 また、トレンドマイクロのクラウド型アプリ評価サービス「Trend Micro Mobile App Reputation(MAR)」と連携したアプリケーションコントロール機能も提供する。MARで分類されたゲーム、ソーシャル、アダルトなどのカテゴリに応じて、アプリのインストールや起動を許可するかどうか一括で設定可能になり、管理者が手間をかけることなく、従業員のアプリを制御できる。さらに、管理者が従業員向けに配布するアプリのプライバシーリスクやリソース消費量の評価結果を「Trend Micro Mobile Security 9.0」の管理画面で確認できる。

 MARとの連携ではモバイル端末にインストールされたアプリをスキャンし、その結果をプライバシーリスクとして3段階(高・中・低)で端末に表示する。ユーザーは自身でダウンロードしたアプリの危険性を確認することができる。設定したポリシーに適合しない端末のMicrosoft Exchange Serverへアクセスをブロックしたり、特定のデバイスグループのみ管理可能な管理者アカウントを作成したりすることも可能だ。

 参考標準価格は、Trend Micro Mobile Securityスタンダードが3110円(税別)、Trend Micro Mobile Securityアドバンスが6220円(同)。トレンドマイクロは今後一年間の販売目標を6億円としている。

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