富士通、M2Mの通信基盤を手間無く構築できるネットワークサービスを発表

モバイル、インターネット、既設の企業イントラネットなど、多様なネットワークをクラウド接続用のネットワークとして利用することが可能になる。

» 2013年10月09日 15時18分 公開
[ITmedia]

 富士通は10月9日、広範囲や遠隔地に点在する機器の情報収集において、手間なく安全に機器とクラウド間を接続する独自の通信技術を開発したと発表した。この技術を採用した「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICSII M2Mサービス」を12月上旬より販売する。

 FENICSII M2Mサービスは、機器が持つ多様なネットワークに対し、個別開発することなく機器とクラウド間を接続し、安全なネットワークシステムを構築するサービスとなる。対象機器の設置状況に合わせて、モバイルやインターネット、既設の企業イントラネットなど多様なネットワークをクラウド接続用のネットワークとして利用できる。1台のM2M通信装置「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICSII M2M-GW」で最大110台の対象機器を管理することができる。

サービスイメージ

 FENICSII M2Mサービスは、通信の暗号化、センターとの通信が必要な場合に限定した接続、対象機器の通信のみとするアクセス制御、証跡管理、エンドユーザー操作による接続抑止といった機能により、安全なネットワークを提供する。企業が独自に付与している既設ネットワークのアドレス体系が他企業の機器アドレスと重複していても通信を可能とする双方向でのアドレス変換技術も提供。これにより、他システムとの重複アドレス回避のために、利用機器のネットワーク設定変更やネットワーク設計の見直しをすることなく、簡単に安全にM2Mサービスに対応させることが可能になるという。

 販売価格は1IDにつき月額300円(税別)で、別途サービス基盤利用料金が必要となる。FENICSII M2M-GWは1台3万8000円(同)。いずれも12月上旬より提供を開始し、富士通では今後3年間に50億円の販売を目標としている。

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