EMC、「Software-Defined Storage」のプラットフォーム提供を開始

Software-Defined Storageプラットフォーム「EMC ViPR」は、EMC製品や非EMC製品を問わず、さまざまなストレージを一元管理できるという。

» 2013年11月01日 16時42分 公開
[ITmedia]

 EMCジャパンは11月1日、「Software-Defined Storage(ソフトウェアで定義されたストレージ)」プラットフォーム「EMC ViPR」の国内提供を開始した。

 EMC ViPRは、さまざまなストレージインフラを一元管理するコントロールプレーン「ViPR Controller」と、ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージをデータサービスとして提供するデータプレーン「ViPR Data Services」で構成される。EMC ViPRの導入により、企業は既存のストレージインフラとその中に保存されたデータの両方を運用管理できるとしている。

 EMC ViPRは、同社のストレージとしてVNX、VMAX、VPLEX、Isilon、RecoverPointをサポートするほか、EMC以外のストレージ製品にも対応する。また、巨大なデータセンターを構築するための基盤としても提供し、多数の専門技術者を動員することなくカスタム環境を構築できるという。

 さらに、ViPR Data Servicesの一部として提供される「Object Data Services」ではAmazon S3、OpenStack Swift、EMC Atmosといった複数の標準データアクセスAPIをサポートする。また、オブジェクトをファイル形式で表示でき、既存のオブジェクトストレージモデルにおいて遅延を生じさせることなく、通常のファイルへのアクセスとほぼ同様のパフォーマンスを提供する。Object Data Servicesも同社および同社以外の製品にも対応できるよう設計されているという。

 同社は今後、異機種が混在するストレージ環境全体を通じて、既存環境を流用しながらHadoop分析を実行できる「HDFS Data Service」など、EMC ViPRの一部として提供されるデータサービスのラインアップを拡大していく予定。EMC ViPRの最少対象容量は100テラバイトからで、ライセンス価格は270万円(税別)からとなる。

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