Google傘下のMotorolaが3Dプリンタ大手の3D Systemsと開発協定を締結し、モジュール式スマートフォン構想「Project Ara」で、開発者エコシステムが設計するパーツを出力するプラットフォームを構築する。
米Google傘下のMotorola Mobilityが、組み立てスマートフォン構想「Project Ara」で米3Dプリンタ大手の3D Systemsと複数年の開発協定を結んだ。3D Systemsが11月22日(現地時間)に発表した。
「Project Ara」は、ユーザーがパーツを選んでオリジナル端末を作り、アップデートしていけるようにする、Motorolaが「ハードウェア版Android」と呼ぶオープンハードウェアプロジェクト。サードパーティーのハードウェア開発者でエコシステムを形成し、多様なモジュールを提供していくことを目指している。
3D Systemsはこの協定の下、ハードウェア開発者が設計するパーツを製造する高速な3D出力プラットフォームを構築する。同社はこのプラットフォームのために、マルチマテリアル出力システムを導電性素材や機能素材にも対応させる計画。
3D Systemsは、日本でも一般向けの安価な3Dプリンタ「CubeX」シリーズのメーカーとして知られているが、高性能な3Dプリンタによる製品プロトタイプやコンセプトモデル、マスターパターン、部品の出力を企業から請け負っている。Lotus F1 Teamとの提携では、F1レースで使用する風洞を製造した。
Project Araでは数カ月中にモジュール開発者への招待を開発し、この冬中に「Module Developer's Kit(MDK)」のα版をリリースする計画だ。
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