仮想ネットワークを幾つでも、NTT Comが“オーバーレイ”サービスを導入

専用アダプタやアプリだけで、既設の物理ネットワーク上に仮想ネットワークを構築できる新サービスを予定し、2014年3月から受付を開始する。

» 2013年12月10日 18時43分 公開
[ITmedia]

 NTTコミュニケーションズは12月10日、既設の物理ネットワーク上に仮想ネットワークを構築できる新サービス「Arcstar Universal One Virtual」の提供を発表した。利用申し込みの受付を2014年3月に始める。

 新サービスは、同社のネットワークサービス「Arcstar Universal One」に接続されたネットワークやインターネット上に、利用目的に応じた「オーバーレイ・ネットワーク」を幾つでも構築できるオプションサービスとなる。ユーザーは既設のネットワークに専用アダプタを設置するか、ネットワークに接続するPCやスマートフォンに専用アプリをインストールすることで、仮想ネットワークの構築と接続が行える。

 ネットワークの運用管理や設定変更などは、同社の「NTTコミュニケーションズ ビジネスポータル」から簡単にできるという。サービスに使う技術や機能などは同社が独自開発しており、通信内容も暗号化によって保護される。

 利用料金(税別)はアプリが月額250円、専用アダプタが同1500円(別途、機器購入費1万5000円が必要)。当初は世界21カ国で利用でき、2015年3月までに30カ国程度に拡大する予定となっている。

 同社によれば新サービスを利用することで、例えば、事業の統廃合や企業間プロジェクトなどで異なるネットワーク環境下から共通サーバへ接続を行う場合に、従来に必要だった専用ゲートウェイの設置やIPアドレスの再設計などの費用を約60%、対応期間を約80%短縮するという。小規模拠点や海外進出時に即座に安全なネットワークを構築・接続もでき、その対応期間も従来比で約50%短縮できるとしている。

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