国内ITサービス市場はプラス成長も鈍化基調に

IDCによれば、2013年の国内ITサービス市場は前年比1.7%増が見込まれるものの、2018年までの年平均成長率は1.3%にとどまるとしている。

» 2014年02月18日 14時00分 公開
[ITmedia]

 IT専門調査会社のIDC Japanは2月18日、国内ITサービス市場予測を発表した。2013年の同市場は前年比1.7%増の5兆75億円と2年連続のプラス成長になった。2014年以降もプラス成長を見込むが、2018年の年間平均成長率は1.3%にとどまり、同年における市場規模を5兆3442億円と予測している。

 プラス成長の要因は、ITアウトソーシングが比較的高い成長を達成したことによるものという。産業分野別では製造業で2012〜2013年に堅調なITサービス支出が維持されたものの、2012年に支出を大きく増やした通信/メディア業の支出は減速した。金融業や流通業などによる支出は増加傾向にあった。

 2014年以降は消費増税による支出減速が懸念されるものの、金融機関でのシステム統合案件や社会保障・税番号制度などの大型投資などが市場の成長を牽引するとみられる。一方、システム開発の工業化やソフトウェアを利用した運用の自動化、ホスティング/IaaSの価格低減といった市場の構造的な変化によって、成長率は低いものにとどまるという。

出典:IDC Japan

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