異種混在のNASを一元化するソリューション、テクマトリックスが提供

クラウドストレージサービスも含めて社内からNASへのアクセスを一元化し、ストレージ運用の最適化を支援する。

» 2014年09月05日 17時12分 公開
[ITmedia]

 テクマトリックスは9月5日、米Avere Systemsが開発するNAS(Network Attached Storage)向けのソリューション製品「Avere FXT」を発売した。企業内の複数のNASやAmazon S3などのクラウドストレージサービスのリソースをプール化して一元的にアクセスできるようし、ストレージの効率的な運用を支援するという。

 Avere FXTは、NASやクラウドストレージのゲートウェイ機能を担うアプライアンス「FlashCloud」やデータ移行ツールの「FlashMove」、データレプリケーションツールの「FlashMirror」で構成される。FlashCloudはLANやWANを介して各種ストレージと接続し、クライアント側からあたかも1つのストレージのようにファイルへアクセスできる。サポートするストレージはNetApp、EMC、Oracle、AWSなど。

システムイメージ

 アプライアンス内に高速・大容量のDRAM、SSD、SASドライブを搭載し、アクセス頻度の高いファイルはDRAMやSSDにデータをキャッシュしてユーザーが瞬時に利用できるようにし、アクセス頻度の低いデータは最適な形で各ストレージに自動配置するという。異種混在のストレージ環境では製品や技術面などの制約から複数のストレージを一元的に利用することが難しく、運用効率の改善には限界があった。

 AvereはNetAppが買収した旧Spinnakerの創業メンバーらが2008年に設立。主要顧客はハリウッドの映画製作会社などのエンタテインメントやメディア、メディカルやライフサイエンスなどの研究開発、エネルギー業界など大容量かつ多量のデータを保有する企業という。

 Avere FXTの想定販売価格は最小構成(3ノード)で約2000万円から。テクマトリックスは関連サービスを含め今後3年間で20億円の売り上げを見込む。

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