Alibaba株式公開、米国史上最大規模に

中国の電子商取引最大手、Alibaba Group Holding(阿里巴巴集団)は19日にNYSEに上場し、米国市場最大規模になる218億ドルを調達した。最大株主であるソフトバンクは約5000億円の利益を計上する。

» 2014年09月22日 07時11分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 中国の電子商取引最大手のAlibaba Group Holding(阿里巴巴集団)は9月19日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。ティッカーシンボルは「BABA」。初値は公開価格の68ドルを大幅に上回る92.7ドルとなり、終値は公開価格から38.1%高い93.39ドルだった。

 alibaba 1 オープニングベルを鳴らしたのは招待された顧客だった(写真:Business Wire)

 初日の調達総額は218億ドルで、2008年のVisaの179億ドルを抜いて米国史上最大の株式公開となった。当然、IT企業としては最大規模だった2012年の米Facebook(160億ドル)のIPOも超えた。

 alibaba 2

 最大株主であるソフトバンクはAlibaba株を手放さず、持ち株比率は32.4%のまま。同社は20日、Alibabaの上場に伴い、9月30日に終了する6カ月間の連結損益計算書に約5000億円の持分変動利益が計上される見込みと発表した。同社の孫正義社長はAlibabaの取締役を務めている。

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