アジャイル+ウォーターフォールでコードを自動生成、NECが新ツール

NECは、ハイブリッド開発プロセスを採用してプログラムコードやシステム設計書の自動生成機能を持つ業務システム構築基盤新製品を発売する。

» 2014年09月25日 16時22分 公開
[ITmedia]

 NECは9月25日、業務システム構築基盤の新製品「SystemDirectorEnterprise V8.3」を発表した。10月30日に出荷を開始し、販売価格は50万円からとしている。

 同製品はNECでの開発実績をベースにノウハウを標準化し、アジャイル型とウォーターフォール型の両方の手法を組み合わせたハイブリッド開発プロセスを取り入れている。

 システム開発の上流工程ではシステム発注者や利用者が、操作画面や帳票などをその場で確認、合意することができる。従来はユーザーインタフェース部分などでシステム開発過程の最終段階で複数回にわたり修正を行うことが多く、開発期間の長期化を招く要因の1つとなっていた。

 同製品は、合意した設計情報から自動でプログラムコードや設計書を生成する機能を持っており、上流工程でユーザーインタフェース部分をシステム発注者や利用者を交えて確認し、画面や帳票のレイアウトやデータ表示、遷移方法などをその場でツールに入力することで、実物に近いアプリケーションを短時間で自動生成する。

ハイブリッド開発プロセスの例(NECより)

 NECの調べによると、同製品ではプログラムコードを最大65%自動生成し、設計書を最大60%自動生成できるという。

 同社は今後3年間で1万ライセンスの販売を見込む。

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