ポリゴン・ピクチュアズの社内システム構築で特徴的なのが「スピード」を徹底的に重視していることだ。Pizmo 2.0の構築も3カ月程度で完了させたほか、従業員から日々寄せられる「1週間後に追加機能がほしい」といった依頼にもできるだけ早く対応しているという。
「CG制作自体はクリエイティブな作業だが、制作ソフトが難しかったり扱うデータが大量かつ複雑だったりするため、われわれが用意する補助ツールがないとものすごく大変な“労働作業”になってしまう。社内システムの開発がアーティストの生産性向上に直結している」(山森さん)
Pizmoをはじめとする各種システムは、今秋から放送される宮崎吾朗監督によるTVシリーズアニメ『山賊の娘ローニャ』(NHK BSプレミアム、10月11日から)の制作でもフル活用されているという。
「当社が映像制作を“生産活動”としてとらえる中で、テクノロジー部としてはそれを最適化・効率化するためのツールをどんどん作っていきたい」と山森さん。同社は今後も高度なDBシステムを活用し、大規模・ハイクオリティな映像制作にチャレンジしていく考えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.