ガートナーが毎年恒例の未来予想を発表した。今年のテーマは、“ビジネスのデジタル化”によって人とマシンの関係がどのように変化していくのか、である。
IT調査機関のガートナー ジャパンが2015年以降にIT部門やユーザーに影響を与える展望をまとめた「Gartner Predicts 2015(ガートナーの予想2015年版)」を発表した。今回は「人とマシンの長年にわたる関係がデジタルビジネスの登場によってどうシフトしたか」をテーマに、10の展望を提示している。
米Gartnerバイスプレジデント、最上級アナリスト兼ガートナー・フェローのダリル・プラマー氏によれば、近い将来に人とマシンは作業する間柄になるだけでなく、お互いに依存し合う関係にも発展する可能性が見えてきたという。その理由は、コンピュータのマシンが人の活動範囲を広げる様々な環境作りに利用されているからで、よりパーソナライズされた関係を確立していくために、マシンが人間的な特性を備えるようになってきたとのことだ。
こうした状況を踏まえ、2015年以降には以下の10の展望が予想されるという。
今回の展望は、クラウドやモバイル、ソーシャル、ビッグデータといった近年のエンタープライズIT分野における技術トレンドが着実にビジネスシーンへと浸透し、企業におけるビジネスのモデルやプロセス、人の働き方、顧客との環形、さらにはマーケット全体を変えつつある状況を表している。
ビジネスとITの結び付きがますます深まっていく中、今後の企業にはこうした展望に示される状況を踏まえIT戦略が求められるようだ。
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