Arcserve、統合型バックアップ/リカバリ製品のアップデートをリリース

CAからスピンアウトしたArcserveは、5月に発売したばかりの「Arcserve UDP」の拡張版を早くも発表した。

» 2014年11月05日 16時52分 公開
[ITmedia]

 Arcserveは11月5日、統合バックアップ/リカバリ・ソリューション製品の拡張版リリースとなる「Arcserve Unified Data Protection Update2」を発表した。今回のリリースでは50以上の機能拡張が行われている。販売価格は8万円からで、12月中旬に出荷を開始する。

 Arcserve UDPは、仮想や物理の混在する複雑な環境のニーズを満たす次世代の統合バックアップ/リカバリ・ソリューションとして2014年5月にリリースされた製品(この当時はCA Technologies)。同社によれば、5カ月間で世界の5000社以上に導入されているという。

 今回リリースされたArcserve UDP Update2の主な特徴は以下の通り。

仮想環境の拡張サポート

 Microsoft Hyper-V Server 2012/2012 R2のクラスタ共有ボリューム上の仮想マシンの保護が可能になった。さらにライブマイグレーション、バックアップ間のフェールオーバーが透過的に管理でき、仮想環境のバックアップ運用の利便性が向上した。

基幹アプリケーションの拡張サポートと詳細レベルなリストア

 Microsoft Exchange 2013/2010/2007 Serverの詳細レベルのリストアに対応。ホストベースのエージェントレスバックアップで一括バックアップしたデータから、メール単位の復旧も可能に。また、Oracle for Windowsのデータベース、テーブルスペースなどのアプリケーションのオンライン状態でのバックアップ/リストアが可能になった。

復旧ポイントサーバ(RPS)の管理機能の強化

 Arcserve UDPのバックアップ環境全体を中央管理する復旧ポイントサーバ(RPS)のデータストアを、メモリモードからSSDドライブに一括で切り替える設定が可能になり、RPSを大規模環境へと簡単に拡大できるようになった。また、既に重要でなくなったバックアップデータをRPSのデータストアから削除することで、その分の容量を開放して他の用途に活用できるようになる。

 その他に、バックアップ元のディスクより小さいディスクへのベアメタル復旧や、バックアップスケジュールの改善、VHDフォーマットの互換性などの機能拡張も施されている。

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