「Let's Encrypt」のサービスでは誰でもワンクリックで簡単に自分のドメイン用のベーシックなサーバ証明書を入手して実装できるようにする。
インターネット上の通信を暗号化するTLSの普及を目指し、手軽に実装できるサーバ証明書を無料で発行する認証局(CA)の「Let's Encrypt」が、MozillaやCisco Systemsといった大手のバックアップで創設された。
TLSを利用するためには、通信相手のサーバが本物であることを認証するための証明書をサーバ運用者が取得する必要がある。しかしこうした証明書は一般的には有料で、正しくインストールするのが難しく、アップデートにも手間がかかるとLet's Encryptは指摘する。
こうした問題を解決するため、Let's Encryptのサービスでは誰でもワンクリックで簡単に自分のドメイン用のベーシックなサーバ証明書を入手して実装できるようにする。
証明書の発行は無料。サーバのインストールや設定の過程で簡単に実装でき、更新はバックグラウンドで自動的に行われる。発行や更新のプロトコルはオープン標準を利用して、ソフトウェアもできる限りオープンソース化する。
同サービスは、Mozilla、Cisco Systems、Akamai Technologies、電子フロンティア財団などが参加する公益法人のInternet Security Research Group(ISRG)が運営に当たる。2015年4〜6月期から提供を開始する予定だという。
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