調査会社Canalysによると、2014年1年間に出荷されたAndroid Wear端末はわずか72万台で、7月に中国で発売されたXiaomiの「Mi Band」の100万台に届かなかった。4月の「Apple Watch」発売でスマートウォッチ市場は激変するとCanalysは予測する。
米Googleが昨年3月に発表したAndroidウェアラブル端末「Android Wear」搭載端末の2014年の総出荷台数は、“スマートウェアラブルバンド”全体の16%に当たる72万台超だった──。シンガポールの調査会社Canalysは2月11日(現地時間)、このような調査結果を発表した。
Canalysは、スマートフォンの周辺機器として機能し、サードパーティー製アプリも稼働する身体に装着する端末をスマートウェアラブルバンドと定義する(クリップタイプのアクティビティ追跡端末は除く)。スマートウェアラブルバンドの2014年の総出荷台数は460万台だった。
Android Wear端末の中では中国Lenovo傘下のMotorola製「Moto 360」が群を抜くトップ(具体的な台数は明示していない)で、Moto 360と同じラウンドフェイスの韓国LG Electronicsの「G Watch R」はオリジナルの「G Watch」より好調だった。
Android Wear以外では、「Pebble」の製品が2013年の立ち上げから2014年末までで合計100万台出荷した他、昨年7月に中国でのみ発売された中国Xiaomiの「Mi Band」が約5カ月で100万台以上出荷した。
Canalysは、米Appleが4月に発売する予定の「Apple Watch」がスマートバンド市場を劇的に変えると予測し、Android Wearは今後機能などを大きく向上させる必要があると指摘した。
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