Microsoftは、FIDOを採用してパスワードなしの認証を実現することで、ユーザーの使い勝手が大幅に向上すると見込む。
米Microsoftは次期OS「Windows 10」に、パスワードに代わる新しい認証技術の「FIDO」(Fast IDentity Online)を採用すると発表した。
FIDOはMicrosoftやGoogleなどの大手が参加するFIDO Allianceが策定を進めている仕様で、高い拡張性と相互運用性を備え、パスワードに代わってセキュアなオンラインサービスの認証ができるオープン仕様の開発を目指している。
Windows 10ではパスワードの先を行く認証技術の採用を最重要課題の1つと位置付け、「パスワードを離れてより強力な認証形態に移行することは、オンラインコンピューティングーティングでわれわれが直面している最大級の課題であり、FIDO認証は成功への道だと確信する」とMicrosoftは説明する。
「Windows 10テクニカルプレビューの実装には、FIDO 2.0仕様技術作業部会へのMicrosoftの提案が反映されている」といい、FIDOを採用してパスワードなしの認証を実現することで、ユーザーの使い勝手は大幅に向上すると同社は見込む。
これによってWindows 10で初めて、Windowsデバイスと、Azure Active Directory認証(→関連記事)にサポートされたMicrosoftやパートナー各社のSaaSサービス(Office 365 Exchange OnlineやSalesforceなど)にも、パスワードなしの2要素認証でアクセスできるようになるという。
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