タッチ対応ディスプレイ搭載Chrome端末が発表される中、GoogleがAndroidアプリをChrome OSあるいはChromeブラウザで使えるようにする「ARC Welder」を一般公開した。
米Googleは4月1日(現地時間)、AndroidアプリをChrome OSあるいはChromeブラウザ上で稼働できるようにするChromeアプリ「ARC Welder」をChromeウェブストアで公開した。
Googleは昨年のGoogle I/Oで、AndroidアプリのChromebookへの最適化プロジェクト「App Runtime for Chrome(ARC)」(β)を発表し、9月にはその成果として「Evernote」や「Vine」のChromeアプリをリリースした。
ARCにはこれまで、一部の開発者のみが参加できたが、同日一般に公開された。ARC Welderを使ってAndroidアプリのAPKをChrome用にパッケージングする方法は開発者向けページで説明されている。
Androidアプリの開発者は自分のアプリをChrome用に最適化し、Chromeウェブストアに登録できる。パッケージングは簡単なので、一般ユーザーでも気に入ったAndroidアプリのAPKを探してダウンロードし、ARC Welderでパッケージすれば、そのアプリをChromeブラウザやChromebookで使える。ただし、Google Play Servicesの機能はないので、アプリによってはほとんど使えない場合もある。
Androidアプリを使うには、ディスプレイがタッチ対応になっていないと不便な点が多いが、ASUSが前日に発表した「Chromebook Flip」やAcerが同日発表した「Acer Chromebase」などのタッチ対応ディスプレイ搭載端末が増えてくれば需要も高まるだろう。
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