IoTサービスの開発・運用が手軽に ACCESS、クラウド統合ソリューションを提供

ACCESSは、IoT対応機器の開発、およびサービスの開発・運用を効率化するクラウド統合ソリューション「ACCESS Connect」を提供開始した。

» 2015年04月09日 11時23分 公開
[ITmedia]

 ACCESSは、IoT(モノのインターネット)関連サービスの立ち上げと運用・管理を支援するクラウド統合ソリューション「ACCESS Connect」を提供すると発表した。モノ(デバイス)をインターネットに接続するためのデバイス向けSDK(開発キット)から、デバイスとサービスをつなげるためのクラウドサービスまで、IoTサービスに求められる要素技術をオールインワンで提供する。

 IoT市場は今後、市場規模が3兆400億ドルに拡大すると予測されている。しかし企業がIoT市場に進出するには、多様なOSやデバイス、業界規格に対応するアプリケーションの開発に加え、バックエンドのクラウド構築と運用が求められるなど、参入のハードルが高いことが課題となっていた。ACCESS Connectには、組み込み向けソフトウェアとクラウド技術 サービス提供のためのノウハウが集約されており、事業のニーズや進展に合わせて必要な要素技術のみを組み合わせて利用することができるという。

Photo ACCESS Connectのシステム構成
Photo ACCESS Connectを利用したサービスのイメージ

 ACCESS Connectに含まれる、iBeaconやチャット、UIエンジンなどのアプリケーション群は、テーマごとのプロファイルとしてACCESSが開発・運用を手がけるBaaS(Backend as a Service)上に統合されている。このため、IoTサービスの開発・運用にかかるコストを抑えながら、短期間でのサービス提供を可能にする。また、各プロファイルは相互互換性が担保され、複数のプロファイルを組み合わせたサービスも実現できるという。

 ACCESSは4月8日から、IoTサービスの提供に必要となる4つの「プロファイル」を提供開始する。この中には、家庭やマンション、ビルの消費電力の可視化、遠隔制御、連携動作、効率的な電力使用のレコメンドといったサービスを実現する「xEMS Profile」や、OSを搭載できないデバイスをインターネットに接続し、スマートフォンのようなタッチパネル機能を実装可能にする「UI Profile」などを含む。

 また今夏には、 センサー技術を活用してリアルタイムに人やモノの位置情報や移動履歴を提供する「Location Profile」、資材・機材などモノの位置情報や移動履歴を管理する「Inventory Profile」といった、市場ニーズの高い標準プロファイルを提供していく。

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