FinTech系クラウド会計 A-SaaSとfreeeが提携、データ連携開始税業務のマイナンバー対策にも期待(1/2 ページ)

税理士向けクラウド会計「A-SaaS」と個人事業主・小規模法人向けクラウド会計「freee」が提携。freeeの仕訳データをA-SaaSで取り込めるようにし、個人事業主+中小規模法人から委託する税理士の税務・申告まで、一気通貫での税務対応を実現する。

» 2015年04月15日 08時00分 公開
[岩城俊介ITmedia]

 アカウンティング・サース・ジャパンとfreeeは4月15日、税理士向けクラウド会計・税務・給与システム「A-SaaS(エーサース)」と中小企業・個人事業主向けクラウド会計ソフト「freee(フリー)」で、仕訳データの連携を開始すると発表した。4月18日にA-SaaSへ連携機能を実装する。

photo A-SaaSより、freeeのデータを取り込めるようになる(2015年4月18日提供開始)

 それぞれクラウド型の会計サービスを展開し、利用者を増やしている“FinTech(金融×IT分野)”系スタートアップの2サービス。データ連携の実現により、個人事業主や法人が入力したfreee(2015年4月現在、約30万ユーザー)の仕訳データを、顧問税理士が普段使うA-SaaS(2015年4月現在、3万の税理士事務所・法人のうち、約1700ユーザー)への取り込みを可能とし、税理士が使い慣れた税務システムで税務申告まで完結できるようにした。

 業務内容や役割、需要に合わせているサービスの垣根を越え、中小企業・個人事業主の入力から税理士への委託、電子申告まで一気通貫で済ませられる。スピード感や利便性向上、低コストなどのクラウドサービスならではの強みを生かし、想定利用者の多い個人事業主や小規模法人から税理士委託まで、流れを一元化する工夫でさらに利用者を増やしていきたい考えだ。

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photo A-SaaSの強み
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