Google、Chrome拡張機能の登録義務付け、対象をWindowsやMacにも拡大

Chrome開発版はウェブストア登録義務の対象外だったが、ユーザーに開発者版を使わせて不正な拡張機能をインストールさせる手口が出現した。

» 2015年05月14日 07時45分 公開
[鈴木聖子ITmedia]
開発版も攻撃に悪用される事態に(Google Chromeブログより)

 米Googleは、Webブラウザ「Chrome」の拡張機能をWebアプリストア「Chromeウェブストア」でホスティングすることを義務付けた規定について、WindowsとMac向けのユーザーにも適用対象を広げると発表した。

 Chromeの拡張機能を巡っては、ユーザーの許可なくChromeの設定を変更してしまう悪質な拡張機能が横行したことから、GoogleはWindows向けChromeの安定版とβ版について、2014年から全ての拡張機能をChromeウェブストアでホスティングすることを義務付けていた。

 この措置により、悪質な拡張機能のアンインストールの手助けを求めるカスタマーサポートへの問い合わせは75%減少したという。

 一方、これまでChrome開発版については同規定からのオプトアウトを認めていた。ところが、ユーザーに開発者版を使わせて不正な拡張機能をインストールさせる手口が出現し、ユーザーが使うつもりのなかった開発版で悪質な拡張機能を実行させられる事態が起きているという。

 このためWindows版のChromeでは5月13日から、Mac版については7月から、それぞれ全ての段階にウェブストアへの登録を義務付ける規定を適用することにした。

 ただ、開発中の拡張機能のローカルでのインストールと、エンタープライズポリシーに基づくインストールについては引き続きサポートするとしている。

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