Win向けChromeの拡張機能はアプリストアにホスティングを、Googleが義務付け

ユーザーの許可なくChromeブラウザの設定を変更してしまう悪質な拡張機能の横行に対応する。

» 2013年11月08日 07時31分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleは11月7日、Webブラウザ「Chrome」の拡張機能を悪用してユーザーの許可なく設定を変更してしまうなどの不正が横行している実態に対応して、Windows向けChromeでは1月から全ての拡張機能をWebアプリストア「Chrome Web Store」でホスティングすることを義務付けると発表した。

 拡張機能はSNSなど各種のサービスで利用され、通常はインストールする際に許可を求めるメッセージが表示される。しかし、このメッセージを出すことなく密かにインストールされ、Chromeの設定を上書きしてしまう悪質な拡張機能が横行。特にWindows版Chromeユーザーからの苦情が相次いでいるという。

 こうした悪質な拡張機能はChrome Web Storeでホスティングされていないことから、被害を食い止めるのが難しいとGoogleは説明する。このため1月からは、Windows向けChromeの安定版とβ版について、全ての拡張機能をChrome Web Storeでホスティングすることを義務付けることにした。

 現在、拡張機能がChrome Web Store以外でホスティングされている場合は、できるだけ早く移行させることが必要になる。これによってユーザーに影響が及ぶことはないとしている。

 なお、開発段階およびエンタープライズポリシー経由でのインストールについては、引き続きローカルの拡張機能をサポートする。Chrome Appsもこれまで通りのサポートを継続する。

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