PayPal、eBayから分社後にNASDAQに再上場へ ティッカー「PYPL」復活

2002年にeBayに買収されたPayPalが7〜9月期中に再独立し、ティッカーシンボル「PYPL」でNASDAQに上場する。

» 2015年05月15日 15時03分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米eBay傘下のオンライン決済企業PayPalは5月14日(現地時間)、eBayからの独立を第3四半期(7〜9月)に実施し、NASDAQ市場に再上場すると発表した。

 paypal ティッカーシンボルはPYPLに

 ティッカーシンボルはeBayに買収されるまで使っていた「PYPL」を復活させる。同社の社長で独立後はCEOも兼任する予定のダン・シュルマン氏は発表文で「PYPLというシンボルは、17年前のPayPal立ち上げ精神へのわれわれの絶えざるコミットメントを象徴する」と語った。

 PayPalは、VCのピーター・シエル氏や現Tesla MotorsのCEO、イーロン・マスク氏など、後に“PayPal Mafia”と呼ばれる起業家らが2000年に創業した(eBayに買収された後、創業者らは同社を離れた)オンライン決済の草分け的存在だが、米Squareや昨年10月に米Appleが立ち上げた「Apple Pay」などとの激しい競争にさらされている。現在の顧客数は約200カ国の1億6500万人。

 eBayはPayPal分離の理由を産業構造の変化により、両社にとって独立することが事業戦略的にも他社との競合的にも有利になったためと説明している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ