Microsoft、マルチプラットフォームのTo-DoアプリWunderlistを買収

MicrosoftがiOS/Android/Webの人気To-DoアプリWunderlistのメーカー、6Wunderkinderを買収したと発表した。先月買収したSunriseと同様に、独立したアプリとしての提供を続けるとしている。

» 2015年06月03日 07時35分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]
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 米Microsoftは6月2日(現地時間)、マルチプラットフォームのタスク管理アプリ「Wunderlist」を提供する独6Wunderkinderを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていないが、米Wall Street Journalによると1億〜2億ドルの間という。

 これはMicrosoftが推進するサービスのマルチプラットフォーム化の一環で、今後もWunderlistのiOS、Android、Windows Phone、Kindle Fire、Web向け無料アプリの提供を継続する。企業向けの有料版(月額600円)の価格も変わらない。

 6Wunderkinderは2010年創業の独ベルリンに拠点を置く非公開企業。主力製品のWunderlistは、友人や家族と簡単に共有できるTo-Doリストアプリ。例えば買い物リストを家族で共有すると、誰かがリスト上の商品を買って項目をチェックすると、全員のリストが更新されるといった機能が好評だ。同アプリのユーザーは世界で1300万人以上で、立ち上げから累計で10億件以上のTo-Doリストが作成されたとしている。

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 6Wunderkinderのチームはベルリンにとどまり、Wunderlistの改善や新機能追加を続けるとしている。

 Microsoftは「モバイル第一、クラウド第一の生産性を再創作する」という目標の下、Office、Outlook、OneDrive、Skypeなどの自社アプリのマルチプラットフォーム化に加え、メールアプリのAcompliやカレンダーアプリのSunriseを買収することで、ポートフォリオを拡充している。


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