Nest Labsが既存のサーモスタットや煙報知器とも連係作動する屋内監視カメラ「Nest Cam」を199ドルで発売した。クラウド録画サービスも追加できる。
米Google傘下のIoTメーカーNest Labsは6月17日(現地時間)、家庭用無線監視カメラ「Nest Cam」を北米で発売したと発表した。価格は本体が199ドル(約2万5000円)で、オプションでクラウド録画サービスを追加できる。
クラウド録画サービス「Video History」には、10日分を保存する年額100ドルと30日分の年額300ドルのプランがある。
Nest Camは、同社が昨年6月に買収したDropcamの製品をベースに改良したもの。スタンド部分がスリムになり、スタンドの台座の磁石で例えば冷蔵庫などに貼り付けることも可能だ。
フルHD(1080p)で8倍ズームが可能。カメラの視野角は130度。録画のエンコードはH.264で、1080pの動画を30fpsで保存する。カメラ機能は300万画素。8個の赤外線LEDで暗い空間での撮影も可能という。
スピーカーが付いており、例えば留守番している犬がいたずらをしていたらスマートフォンのマイクからリモートで叱ることもできる。
Viedo Historyサービスに加入すると、録画した動画のタイムラプスやクリップの共有やモーションセンサーによるアラート発信機能「Nest Aware」が利用できる。録画から、変わった動きや音が発生した部分を抽出して確認することもできる。
同社のサーモスタットや煙報知器と同様にAndroidおよびiOSアプリ「Nestアプリ」でリモート操作できる。
他の製品とも連係し、例えば煙報知器が煙を検知するとカメラが自動的に録画を開始したり、サーモスタットを外出設定にするとCamが自動的に作動するといった設定が可能だ。
Googleは先月、Nestのチームが中心となって進めるIoT向けプラットフォーム「Project Brillo」を発表した。Nestは今後も、Nest Appで一元管理できるスマートホーム製品の種類を増やしていきそうだ。
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