日本で人気の陣取りゲーム「Ingress」を手掛けるGoogleのNiantic Labsがスピンアウトする。ユーザーデータは新会社に移管されるので、それを望まないユーザーは30日以内にオプトアウトする必要がある。
米Googleで日本で人気の位置情報ゲーム「Ingress」や観光案内アプリ「Field Trip」を手掛けるNiantic Labsは8月12日(現地時間)、Googleからスピンアウトし、独立企業Nianticになると発表した(URLはwww.nianticlabs.com)。
Ingressは、スマートフォンの位置情報機能と拡張現実(AR)を利用した“陣取りゲーム”アプリ。累計1200万本以上ダウンロードされ、世界中で25万人以上のユーザーがライブイベントに参加しているという。
Niantic Labsは、2004年にGoogleに買収されたデジタルマッピング企業Keyholeの共同創業者、ジョン・ハンケ氏がGoogle内で立ち上げたラボ。
ユーザーへのメール告知によると、これに伴い、ユーザーのすべてのIngress関連データがGoogleからNianticに自動的に移管される。移管作業は告知日(8月12日)から30日以内で、それを望まない場合は期間中にこちらのWebページからオプトアウトする必要がある。オプトアウトすると、9月11日までにすべてのユーザーデータは削除され、元に戻すことはできない。
Googleは前日、持株会社Alphabetの設立とGoogleの完全事業会社化を発表した。NianticがAlphabet傘下の独立企業になるのか完全にGoogleを離れるのかはまだ不明だが、この再編の一環とみてよさそうだ。
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