Googleが、iOS版Chromeを他のプラットフォーム同様にオープンソース化した。これによりiOS版の開発スピードが上がるとしている。また、サードパーティー製の新たなiOS向けブラウザを開発できる。
米Googleは1月31日(現地時間)、iOS版Chromeブラウザをオープンソース化したと発表した。デスクトップ版およびAndroid版と同様に、Chromiumのリポジトリからコードをダウンロードできるようになった。
Chromiumは、Google Chromeのオープンソースプロジェクト。Windows、Mac、Linux、Android版のChromeブラウザのソースコードはChromiumで公開されている。(Android版がオープンソース化されたのは2015年5月。)
OperaやVivaldiなどのWebブラウザは、このChromiumのソースコードを基に構築されている。
iOS版のオープンソース化が遅れたのは、AppleがiOS向けWebブラウザのレンダリングエンジンとしてWebKitの採用を義務付けているためとしている。GoogleはiOS版以外のChromeで2013年からWebKitに代えてBlinkを採用しており、iOS版Chromeのためのコードをアップストリームするために時間がかかったという。
iOS版Chromeがオープンソース化されたことで、サードパーティーはiOS版の新たなWebブラウザを開発できる。また、iOS版Chromeのコミュニティーでのテストが可能になるため、開発スピードが上がるとしている。
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