Microsoftが、HoloLens装着中の人が見ている世界を、第三者視点で撮影・放映できる技術「spectator view camera」の資料をGitHubで公開した。
米Microsoftは2月13日(現地時間)、MR(混合現実) HMD「HoloLens」のユーザーに見えている混合現実の世界を第三者にも見せるシステム「spectator view camera」を発表した。HoloLensを装着しているユーザーを含む第三者視点で、ユーザーが見ている世界を写真あるいは動画で記録/ライブ放映できる。
MicrosoftはHoloLens関連のイベントで既にこの技術を使っている。今回この技術の関連資料をGitHubで公開した。
HoloLensには元々、Mixed Reality Capture(MRC)というライブキャプチャ機能があり、ユーザー視点でMRの世界を第三者に見せることができる。だが、HoloLens搭載のカメラやプロセッサなどの限界で、MRCで直接送る映像には遅延などの問題がある。
spectator view cameraは別途高性能のカメラに接続し、HoloLensユーザーを外から撮影するので上記のような問題がない。
spectator view cameraは、HoloLensに幾つかのパーツを追加して市販のHDMI出力付きのDSLRカメラに接続し、撮影データをWi-Fi経由でPCに送る。再生にはソフトウェアも必要だ。
装着用とは別にさらにもう1つHoloLensが必要なので、一般ユーザー向きではなさそうだが、HoloLens向けアプリ開発者のデモ用などで需要がありそうだ。
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