2021年の自動運転車量産を目指すFordが、CEO交代を発表。新CEOは自動運転関連の子会社Ford Smart Mobilityの会長、ジム・ハケット氏。
米Ford Motorは5月22日(現地時間)、傘下の自動運転企業Ford Smart Mobilityの会長を務めるジム・ハケット氏(62)を社長兼CEOに任命したと発表した。
ビル・フォード会長は発表文で「ジム・ハケットは、自動車業界の変革期におけるFordのリーダーに最適な人物だ」と語った。
ハケット氏は、米オフィス家具メーカーSteelcaseの会長兼CEOとして100年の歴史を持つ同社を再建した腕を見込まれ、Fordが2016年3月にFord Smart Mobilityを立ち上げた際、同社会長として引き抜かれた。
前任のマーク・フィールズ氏(56)は28年勤めたFordを退社する。フィールズ氏は2014年、前任のアラン・ムラーリー氏が米Googleの取締役に就任して退社した際、COO(最高執行責任者)からCEOに昇格した。だが、就任後、利益も株価も伸び悩んでいたため、引責退任とみられている。
Fordは比較的早くから自動運転に取り組んでいるが、GMやGoogleなどに後れを取っている。2月には自動運転向けAI企業に出資すると発表し、2021年までに、米運輸当局のNHTSAが「レベル4」と定める完全自動運転が可能な自動車を量産するという目標を掲げている。
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