ソフトバンク、「ビジョン・ファンド」で米位置情報企業Mapboxに投資

Softbank Vision Fundが位置情報・地図サービスを手掛ける米新興企業Mapboxの1億6400万ドルの増資をリードした。Mapboxはこの増資で自動運転向けナビサービスやAR/VR向け技術開発を強化する。

» 2017年10月11日 11時45分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 位置情報や地図検索サービスを提供する米新興企業Mapboxは10月10日(現地時間)、ソフトバンクの「Softbank Vision Fund」のリードで1億6400万ドル増資したと発表した。

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 Mapboxは、2010年創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。リアルタイムでレンダリングするベクター地図や地図検索、ナビゲーションサービスを提供する。顧客にはIBM、Airbnb、Snap、Piniteretなどが名を連ねる。従業員数は約280人、登録開発者数は90万人。

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 今回の増資により、自動運転向けのナビゲーション開発部門を立ち上げる他、AR/VR向けサービス開発部門の拡充、中国や欧州などの市場拡大を目指すとしている。

 SoftBank Investment Advisorsのラジブ・ミシュラCEOは発表文で「位置情報データは、自動運転からロボティクス、AR、VRまで、世界で最もエキサイティングな技術の開発の要になるものだ。(中略)Mapboxに出資することは、情報革命の次のステージのための基礎インフラに出資することだ」と語った。

 ソフトバンクは10兆円規模のこのITファンドで、米NVIDIA、中国版UberのDidi Chuxing(滴滴出行)、Slackなどに出資している。

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