セキュリティ3社と組んで、「Windows Defender ATP」でmacOS、Linux、iOS、Androidに対する攻撃にも対応できるようにする。
米Microsoftは11月8日、セキュリティ企業3社と組んで、法人向けのエンドポイントセキュリティ対策サービス「Windows Defender Advanced Threat Protection(ATP)」でmacOS、Linux、iOS、Androidに対する攻撃の検知と対応も可能にすると発表した。
Windows Defender ATPは高度な攻撃を検知して調査し、対策を講じるためのサービスで、単一の画面でエンドポイントのセキュリティ状況をチェックできる。Microsoftによると、組織内で多様なコンピュータやOSやデータベースが使われる現状の中で、全てのデバイスの防御と監視を求める顧客の要望に応え、セキュリティ企業のBitdefender、Lookout、Ziftenと提携することにした。
提携を通じ、macOS、Linux、iOS、Androidの各エンドポイントについても攻撃を検知して、同じ画面に表示されるようにする。全デバイスの履歴データは6カ月まで記録され、エンドポイントを横断する検索が可能になる。
統合はわずか数クリックで実行できるといい、新しいインフラを追加する必要はない。統合が完了すると、macOS、Linux、iOS、Androidのイベント情報が画面に表示されるようになる。
セキュリティ3社はそれぞれ、Bitdefenderがマルウェアや不審なファイルに関する詳しい情報を提供し、Lookoutはモバイル端末をリアルタイムで監視して攻撃に対応するサービスを提供。Ziftenでは未解決の脆弱性を突くゼロデイ攻撃を検出する。
Bitdefenderを統合したサービスはパブリックプレビュー版の提供が開始された。LookoutとZiftenについては間もなくパブリックプレビューを公開予定で、それぞれのWebサイトで試用版の申し込み登録を受け付けている。
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