ゲーム業界の情シス、ここがツラいよ――悩みを抱えた20人がCygamesに大集合俺達の情シス ゲーム業界分科会レポート(2/4 ページ)

» 2018年03月26日 08時00分 公開
[タンクフルITmedia]

アンケートの話題は「ライセンス管理」に集中

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 ライトニングトークの後は、参加者の皆さんが今悩んでいるテーマを大募集。中でも多かったのが「ライセンス管理」に関するものでした。司会の池田が「ライセンス管理にうまく対応できている」企業を会場から募ったものの、さすがに誰の手も上がりません。逆に「ウチも大変だ」というエピソードを聞くと、何人もの手が上がりました。

 ソフトウェア運営会社のBさんは、「他社が開発したゲームを買い取って運営しているが、それまで使っていたソフトウェア環境をそのまま持ってくると、契約者が元の会社であるため、その切り替えから始めなければならない」と苦労を語ります。特にライセンス型のフォントなどは、インストールしてもアクティベートを外していないようなケースもあり、社員が退職した際に、追跡管理が煩雑になるそうです。

 Bさんの話を聞き、Cygamesの星野さんからは「Cygamesは機材・ライセンス情報管理専任のスタッフを置いて、Redmine(タスク管理ツール)のチケットとの整合性が取れるよう、データを維持している」という話が。「情報の正しさを維持することが最も重要で、それを実現するためならどんなに泥臭いことも実行するべき」という考えを徹底しているとのことでした。

 また、より良い運用体制構築のために、社内向けDBを担当する社内アプリチームが管理ツールの開発を進めており、一部機材についてはそのツールを使った運用が開始されているそうです。

 D社に勤めるEさんも、ライセンスのサブスクリプションで泣かされている1人。「集中管理できるものはいいが、個別にアクティベートするものはPCを持っていかれてしまうとどうしようもない。特に開発素材などは、イラストレーターが個人PCのHDDにインストールしてしまっていることが多く、社内で回収できればいいけれど、持って行かれてしまうとかき集めるのに非常に手間がかかる。そういうことが日常業務で発生して、管理工数を取られてしまう」のが悩みということです。

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