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» 2018年09月19日 21時30分 公開

ファーストキャリアの選び方 選んだ会社で「本当にやりたいこと」を実現する3つのステージ榊巻亮の『ブレイクスルー備忘録』(3/4 ページ)

[榊巻亮,ITmedia]

ステージII 意図的に“「好きな作業」×「好きな状況」”にとどまる

 数年、仕事をして、ステージIの見極めができてきたら、“「好きな作業」×「好きな状況」”の組み合わせのフロー状態に極力長くとどまる努力をする

 これは入社後3〜8年頃の時期だろうか。このステージになると、仕事がどんどん楽しくなってくる。

 “「好きな作業」×「好きな状況」の組み合わせ”で、自分の特性をつかめると、嫌いな作業を避けたり、嫌いな作業だけど工夫して「好きな状況」をつくり出し、パフォーマンスを上げたりできるようになるからだ。

 そうすると、「好きで得意な作業」だけをやって、高いパフォーマンスを出せるようになる。「好きな状況」をつくることも容易になるので、仕事に夢中になれる。心地よい状態を維持しやすくなるのだ。

 この時期に気を付けてほしいのは、以下の3点だ。

(1)「苦手な作業」「嫌いな状況」を避ける

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 「嫌いな作業」は極力やらない方がよい。チームで仕事をしているなら、得意な部分で貢献し、不得意部分は誰かに補ってもらうことができる。

 例えば僕は、

  • 誤字脱字をゼロにするのが苦手。だから、誰かにチェックをお願いするようにしている
  • スケジュールを覚えたり調整したりするのが苦手。だから、スケジュールは全部「Outlook」に入れて、電子的に管理・公開している

(2)「好きな状況」に寄せる

 「好き・嫌い」がハッキリ分かっていると、「嫌いな状況」を避けるだけでなく、「好きな状況」を意図的につくり出すことできる。これはけっこう効果が大きい。

 仕事なのだから、苦手な作業をやらざるを得ないこともある。嫌いな状況に陥ることだってある。そのときに、逃げるのではなく、「得意な土俵に寄せて」しまえるのだ。

 例えば僕は、

  • 目的やゴールがハッキリしていない状況は嫌いで、能力を発揮できない。だから、真っ先に目的とゴールをすり合わせて、合意をとるようにしている
  • 単純作業は好きじゃないが、やりきって「完成形」を自分で作ると達成感があって気持ちがいい。だから、単純作業は部分的にやるのではなく、自分で完成形を作れるように、全部1人でやるようにしている

ステージIII 「好き」「強み」を軸に新たな可能性を広げる

 次のステージは、感覚的には10年目くらいからだろうか。ステージIIのフロー状態に長くとどまれるようになったら、“「好きな作業」×「好きな状況」”を軸に、仕事の幅を広げていく。というか、自然に広がるはずだ。

 すごく重要なことなので改めて書くが、

  • 「好きな仕事」はない。“「好きな作業」×「好きな状況」”があるだけだ。

 例えば、「グローバルの仕事が好き」なのではなく、

  • 異文化に触れ、自分の価値観をアップデートする感覚が好き
  • 世界に影響を与えている、という実感が好き
  • 見知らぬ土地に行き、新しい発見をするのが好き

など、グローバルの仕事を要素分解した先に答えがある。

 そして、“「好きな作業」×「好きな状況」”がつくれさえすれば、仕事の種類は何でもよくなる。

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