仕事や会社を選ぶ際のポイントは、会社に入ったあとに「本当にやりたい仕事」をどうやって見つけ、シフトしていくか。そして、入社後にそれを実現するためには、何をすべきで、どんなふうに仕事と向き合っていくべきなのでしょうか?
この記事は榊巻亮氏のブログ「榊巻亮の『ブレイクスルー備忘録』」より転載、編集しています。
「ファーストキャリアの選び方」と題して、「会社選び」や「入社してからの仕事」についての役に立つヒントを紹介する4回シリーズ。2回目の今回は、「入社後に向き合うべき3つのステージ」について解説する。
「第1回 『会社選び』の視点を見直す」では、会社選びの際は、「自分がやりたいことができる会社をどう探すか?」ではなく、「会社に入ったあと、やりたいことをどうやって見つけ、どうやってその仕事に移っていくか?」という視点が大事だということを解説した。
つまり、自分がやりたいことを見つけるには、「入社後に、自分の特性を見極める必要がある」と同時に、やりたい仕事を見つけときにそれにシフトできるように「仕事を移れるだけの能力を身に付ける必要がある」。
それを実現していくには、「入社後、どんなふうに仕事と向き合うとよい」のだろうか?
仕事のステージを次の3つに分けて、考え方を整理してみよう。
ここで紹介する方法は、プレ社会人や新社会人に限らず、全てのビジネスパーソンに共通して役立つことだと思う。中には実行が難しいものもあるかもしれないが、なるべく実行できるようにするといいだろう。
入社後数年は、仕事の幅を増やし、あれこれ工夫をし、自分の特性を見極める時間にする。
自分自身の「好き・嫌い」「得意・不得意」や、「働くモチベーション」がどこにあるのか、何に「働きがい」を感じるのか、といったことは、いろいろと経験してみてからからでないと、分からない。
だから、社会人になって数年は、いろいろなことを経験し、自分と向き合う時間にした方がよいのだ。入社前に「多分、やりたいことはこれだ」と考えた仮説を実戦環境で検証するのだ。
その際、気を付けるべきことは、以下の4点だ。
複数の仕事やタイプの違う仕事をする機会をつくった方がよい。
「自分はこの仕事が好き」「この仕事は嫌い」という思いが強いと、仕事を毛嫌いしてしまう。だが「この仕事が好き」というのは基本的に“思い込み”であり、変わる前提だ。もしかしたら毛嫌いしていた仕事こそ、自分の天職かもしれない。
いろいろなタイプの仕事をすることで「好き・嫌い」「強み・弱み」「得意・不得意」がはっきりするのである。
「嫌いな仕事だと確信した」というのも、この時期にはとても大事な発見だ。
従って、いろいろやらせてくれる会社や組織に所属するとよいだろう。手を挙げたら、「やってみたら?」とさらりと言ってくれるような組織が理想的だ。また、極度に分業が進んでいない仕事がよいだろう。
反対に、「仕事を覚えろ」「これだけやっとけ」というような組織はあまりお勧めできない。
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