MicrosoftのSlack対抗チームコラボレーションツール「Teams」に、フィールドサービス担当者などの「Firstline Worker」のための新機能が追加された。位置情報共有やシフト調整の他、モチベーションアップのための賞賛バッジもある。
米Microsoftは1月9日(現地時間)、「Office 365」のチームコラボレーションのハブである「Microsoft Teams」の3つの新機能を発表した。いずれもMicrosoftが「Firstline Worker」と定義する小売り業の店員や外回りの営業、フィールドサービス担当者など、現場で動き回る従業員を擁する企業向けだ。
Firstline Worker向けTeamアプリに、チャットで簡単に現在地情報を共有したり、音声チャットを録音したり、端末で撮影した写真を安全に共有したりするツールを追加した。写真を送るためのカメラツールは、撮影した画像を端末に保存することなくTeamsのサーバに送るので、より安全だとしている。職種によって必要になるツールは異なるため、ナビゲーションメニューをカスタマイズして使うツールをまとめることも可能にした。
Shiftsは、昨年のIgniteで発表されたTeamsのスケジュール機能。2017年1月に「StaffHub」としてOffice 365に追加されたシフト制勤務管理サービスだったものだ。Graph APIによってShiftsと企業内のスケジュールシステムを統合できるようになる。
このAPIは1〜3月期中にパブリックプレビューになる予定だ。
実績を上げた従業員に同僚からも見えるバッジを与えることで、モチベーションを上げるツール「Praise」も追加する。売り上げ達成の他、丁寧な顧客対応やリーダーシップ、創造的なアイデアなど、さまざまな賞賛バッジが用意されている。
Praiseツールは1〜3月期中にローリングアウトしていく見込みだ。
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