Microsoft Teamsに音声メッセージ録音や位置情報共有など、Firstline Worker向け新機能

MicrosoftのSlack対抗チームコラボレーションツール「Teams」に、フィールドサービス担当者などの「Firstline Worker」のための新機能が追加された。位置情報共有やシフト調整の他、モチベーションアップのための賞賛バッジもある。

» 2019年01月10日 12時21分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Microsoftは1月9日(現地時間)、「Office 365」のチームコラボレーションのハブである「Microsoft Teams」の3つの新機能を発表した。いずれもMicrosoftが「Firstline Worker」と定義する小売り業の店員や外回りの営業、フィールドサービス担当者など、現場で動き回る従業員を擁する企業向けだ。

位置共有や音声録音など、コラボレーションツールの充実

 Firstline Worker向けTeamアプリに、チャットで簡単に現在地情報を共有したり、音声チャットを録音したり、端末で撮影した写真を安全に共有したりするツールを追加した。写真を送るためのカメラツールは、撮影した画像を端末に保存することなくTeamsのサーバに送るので、より安全だとしている。職種によって必要になるツールは異なるため、ナビゲーションメニューをカスタマイズして使うツールをまとめることも可能にした。

 team 1 左から、チャットを相手別にまとめるページ、位置共有と音声録音、カスタマイズしたナビゲーションメニュー

Graph API for Shifts

 Shiftsは、昨年のIgniteで発表されたTeamsのスケジュール機能。2017年1月に「StaffHub」としてOffice 365に追加されたシフト制勤務管理サービスだったものだ。Graph APIによってShiftsと企業内のスケジュールシステムを統合できるようになる。

 team 2 Graph API for Shiftsによるスケジュールの統合

 このAPIは1〜3月期中にパブリックプレビューになる予定だ。

従業員のやる気を起こさせる賞賛ツール

 実績を上げた従業員に同僚からも見えるバッジを与えることで、モチベーションを上げるツール「Praise」も追加する。売り上げ達成の他、丁寧な顧客対応やリーダーシップ、創造的なアイデアなど、さまざまな賞賛バッジが用意されている。

 team 3 Praiseツール

 Praiseツールは1〜3月期中にローリングアウトしていく見込みだ。

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