クラウドサービスを有効活用する中小企業を表彰する「全国中小企業クラウド実践大賞 全国大会」が開催された。そこから中小企業におけるクラウドサービス活用のポイントを筆者なりに挙げた。
全国の中小企業がクラウドサービスを有効活用している事例を取材する機会があったので出向いてみた。その機会とは「全国中小企業クラウド実践大賞 全国大会」というイベントだ。同イベントは、2020年2月12日、東京・丸の内の東商グランドホール(2020年2月13日より「東京商工会議所 渋沢ホール」に改名)で開催された。
主催は日本商工会議所、全国商工会議所連合会、全国中小企業団体中央会などで構成される「クラウド実践大賞実行委員会」で、総務省が共催、経済産業省地方経済産業局や中小企業庁も後援する一大行事だ。
なおクラウド実践大賞実行委員会は2019年7月に設立された任意団体で、下記を目的としている。
地域の中小企業等において、クラウドサービスの業務への活用度・社内での浸透度が高く、業務の自動化等による経営効率化に向けた身近なクラウドサービス実践事例や、クラウドサービスの先進的な活用による製品・サービスの開発強化や新たな価値の創出を通じた収益力向上を実現する「攻め」のクラウドサービス実践事例を共有することで、地域の中小企業等の収益力向上・経営効率化の動機付けとし、将来の成長、競争力強化に寄与することを目的としています。
※全国中小企業クラウド実践大賞より引用
このイベントでは2019年11月の同大賞の地方大会(和歌山、金沢、盛岡、長野、福岡で開催)に参加した中小企業48社の中から選ばれた10社が、自ら推進する収益力向上や経営効率化を実現したクラウドサービス実践事例を発表した。その10社の顔ぶれと受賞結果は、以下の通りである(写真1、表1)。
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