企業のAI開発を包括的に支援 IBM「Cloud Pak for Data V3.0」の提供を開始(1/2 ページ)

日本IBMは、データプラットフォーム「Cloud Pak for Data V3.0」の提供を開始すると発表した。企業のAI開発を包括的に支援する同パッケージだが、今回、既存アプリケーションや非機能要件の強化に加え、自社やサードパーティー製品などの新規コンポーネントを追加したという。

» 2020年06月18日 07時00分 公開
[田渕聖人ITmedia]

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 日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は2020年6月15日、「IBM Cloud Pak for Data」の最新バージョンである「Cloud Pak for Data V3.0」を発表した。6月19日に正式リリースを予定している。同製品は、データの収集から整備、AIモデルの構築、ビジネス活用までを、単一のパッケージで実現するプラットフォームだ。企業による効率的なAI活用を支援する。

 同社は、企業がデータやAIの実用までに必要なアプローチとITアーキテクチャを、「AIラダー」という4つのステップで定義する。「COLLECT」は分散する企業内データの収集や集約。「ORGANIZE」が集約したデータの加工や可視化。「ANALYZE」が加工データを基にしたAIモデルの開発、及び実用性の分析。「INFUSE」が開発したAIモデルのビジネス活用だ。

 同社は、現状多くの企業が、COLLECTやORGANIZEのステップに時間を費やしていると指摘する。また、「Cloud Pak for Data」が4つのステップを全てカバーし、課題を解消するとしている。

同社の定義するAI実用化の4ステップ「AIラダー」(出典:IBM)

Cloud Pak for Data V3.0 その拡張ポイントとは?

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