新たな道路交通インフラ社会へ 実証施設「NECモビリティテストセンター」が開設

NECは、ローカル5Gや映像分析技術などを活用した実証施設「NECモビリティテストセンター」を開設。新しい道路交通インフラ社会の実現に向けて、インフラ協調型のモビリティサービスや自動運転支援などの評価・検証の場として活用する。

» 2020年11月09日 11時55分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 NECは2020年11月6日、ローカル5G(第5世代移動通信システム)や映像分析などの先進技術を活用した実証施設「NECモビリティテストセンター」を静岡県御殿場市に開設した。新しい道路交通インフラ社会の実現に向け、「インフラ協調」型のモビリティサービスや自動運転支援技術などの検証・評価、パートナー企業との共創の場を提供する。

ALTALT NECモビリティテストセンターの交差点(左)と信号柱(右)

 インフラ協調とは、車両と道路付帯物などのインフラが無線通信で迅速かつ適切に情報をやりとりし、事故の抑止や渋滞緩和、自動運転支援などを実現するための仕組み。

 政府が推進する「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画(IT新戦略)」では、5Gと交通信号機の連携による新たな道路交通インフラの実現に向けた指針が掲げられており、2020年度から基本仕様やロードマップなどの策定が進められ、実証実験の実施も計画されている。

 NECでは、NECモビリティテストセンターをこうした実証実験の場として活用する方針。インフラ協調型モビリティサービスの実現や、インフラに設置したセンサーから得られるデータの活用を通して、「人・インフラ・モビリティが支え合う安全・安心で人にやさしいまちづくり」への貢献を目指すとしている。

道路設備やローカル5G基地局も完備 自動運転を目指した実験も計画中

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