日本マイクロソフトは2021年2月末、新たな機能を加えた「新世代」Azure Stack HCIソリューションを発表した。その背景には、単なるソリューション刷新ではなく、クラウド化に当たって日本市場独特のニーズに応えようとする新たなクラウド戦略がある。その具体的な中身を取り上げつつ、Azure Stack HCIが可能にするクラウド移行の形を解説する。
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日本マイクロソフトは2021年2月25日、「新世代」と位置付ける「Azure Stack HCIソリューション」の提供を日本で開始した。
同社はいわゆる「第1世代」のAzure Stack HCIソリューションを2019年3月に発表した。パブリッククラウドである「Microsoft Azure」(以下、Azure)のハイブリッドクラウド運用プラットフォームである「Azure Stack」の形態の一つとして、ソフトウェアによるコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングソフトウェアを搭載したHCIとして提供し、日本でも実績を上げている。
今回、2020年7月に米国で発表されていた新世代のAzure Stack HCIソリューションが日本で投入されることになった。
日本マイクロソフトの佐藤壮一氏(Azureビジネス本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャー)は「新たなAzure Stack HCIソリューションは、ハイブリッドサービスを、より強化できる新たなプラットフォームになる」と話す。
日本では、デル・テクノロジーズ、富士通、日立製作所(以下、日立)、日本ヒューレット・パッカード、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ(以下、レノボ)、NECの6社が新世代Azure Stack HCIソリューションを販売する。
Azure Stack HCIソリューションの第1世代と新世代との違いは大きい。
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