過去の労災、埋もれさせない――データから危険予測のAI、三井化学とIBMが開発

三井化学は、過去の労働災害情報をデータベース化し、安心安全な労働環境づくりに活用するために「IBM Watson」を用いたAIシステムを開発した。

» 2021年07月09日 09時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 三井化学と日本IBMは2021年7月8日、化学物質を扱う作業現場の安心安全な労働環境づくりに向け、「IBM Watson」を活用した「労働災害危険源抽出AI」を開発したと発表した。このAIを用いた安全作業の支援システムを、同年4月から三井化学の大阪工場で稼働している。

現場の安全作業を支援するAIシステムとは

 三井化学の化学物質を扱う製造現場には、過去の労働災害情報やヒヤリハット情報、トラブル報告書など、安心安全な労働環境づくりに有益な情報が大量に保管されているが、これらの多くは紙ベースで蓄積されてきたという。

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