サプライチェーンのGHG排出量、正確に把握へ NRIの新システム2022年に本格展開へ

NRIは、サプライチェーン全体のGHG排出量把握とトレーシングを支援する「カーボントレーシングシステム(NRI-CTS)」を開発した。2022年の本格展開に向け、より正確かつタイムリーな把握が可能な実測値による測定の実証実験を開始する。

» 2021年12月16日 08時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 野村総合研究所(NRI)は2021年12月15日、企業がサプライチェーンにおける二酸化炭素などの温室効果ガス(GHG)排出関連情報を正確に把握、トレースできる「カーボントレーシングシステム(NRI-CTS)」を開発したと発表した。2021年12月から2022年3月にかけてTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)対応や製品別のGHG排出状況のトレースに適用する概念実証(PoC)を実施する。

GHG排出量の開示に際して企業が直面する課題とは

 昨今、企業の脱炭素に向けた取り組みとして、自社および取引先が排出するGHG排出量を「スコープ1、2、3」(※)に分類して測定、算出し、結果を開示する取り組みが行われている。

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