ワークマン、ソニーのAIを活用した予測分析ツールを導入 ボトムアップ型データドリブンを推進「エクセル経営」から変化する「草の根DX」の今

ワークマンは、Excelを活用したデータ分析を社内に浸透させて、ボトムアップ型のデータドリブン経営を実践してきたが、今回、ソニーの予測分析ツール「Prediction One」を導入した。その理由とは?

» 2022年02月15日 07時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 ソニーネットワークコミュニケーションズとソニービズネットワークスは2022年2月7日、ワークマンがボトムアップ型のDX(デジタルフォーメーション)推進に向け、ソニーのAI(人工知能)予測分析ツール「Prediction One」(プレディクション ワン)の導入を発表した。

Photo ワークマン(出典:ワークマン公式Web)

「エクセル経営」からAI分析導入へ その理由は

 ワークマンは、現場の従業員が自らビジネスを判断・行動する「草の根DX」を推進し、データに基づいて業務改革を推進するボトムアップ型のデータドリブン経営を実現している。

 ワークマンは高度なAI分析ツールではなく「Microsoft Excel」(以下、Excel)を利用したデータ活用を浸透させて、全従業員が自らExcelでデータ分析してビジネスを判断・行動する「エクセル経営」を実践してきた。

 ただし、エクセル経営はデータ分析で得た「相関関係」を「因果関係として証明する」業務が属人化しやすいという欠点があった。今回のPrediction Oneの導入は、現場の従業員が自らデータを活用する「エクセル経営」のアプローチを踏襲しつつ、AIによる学習やアルゴリズムで、分析の汎用(はんよう)化を図る狙いがある。

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