2016年の登場以降、最近まで猛威を振るっていたマルウェア「TrickBot」がひっそりと活動停止をむかえている可能性をMalwarebytesが指摘した。
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セキュリティ企業のMalwarebytesは2022年2月28日(現地時間)、同社のブログでモジュール型botネットおよびバンキング型トロイの木馬である「Trickbot」の活動停止の可能性を指摘した。
TrickBotは2016年に、バンキング型トロイの木馬「Dyreza」に触発されて開発されたマルウェアだ。モジュラー型構造で定期的に新機能が追加でき、複数の目的に応じた展開が可能である点から、サイバー攻撃者の間でよく利用されることから、2018年から現在までトップクラスの脅威として認識されている。
TrickBotの活動終了は、このマルウェア開発グループの規模や複雑さを知る人物が2021年に続々と逮捕されたことに起因する。Malwarebytesは「正体を隠すように振る舞っていても、同僚が起訴されるのを見て不安を覚えた関係者もいたはずだ」と推測する。
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