DAOとは? Web3に投資する元gumi國光氏に聞いた

注目を集めるWeb3はどう私たちの生活を変えるのか。Web3で生まれる新たな仕組みを理解し、近い未来に備えよう。

» 2022年05月26日 10時00分 公開
[平 行男合同会社スクライブ]

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 「Web3」は新しいWebサービスの在り方を総称するキーワードだ。それを実現する要素として、2020年は「DeFi」(分散型金融)、2021年は「NFT」(非代替性トークン)が注目を集めたが、2022年のキーワードは「DAO」(自律分散型組織)だ。世界中の人々の暮らしや経済はどう変化するのか。

 「Web3の世界は、ユーザーやファンが貢献に応じて報酬をもらう時代」――。こう語るのは、gumiの創業者にしてFiNANCiEおよびThirdverseでCEO、ファウンダーなどを務める國光宏尚氏だ。

 自らが代表を務めるファンドで、大規模なNFTマーケットプレースである「OpenSea」や大規模なブロックチェーンゲームギルドの「Yield Guild Games」(YGG)など多くのWeb3関連企業に投資し、ブロックチェーンゲームの開発も手掛ける。國光氏はWeb3のトレンドをどう見ているだろうか。NFTの事例、今注目されているDAOの動向を交えて語った。

本記事は「NexTech Week 2022【春】ブロックチェーンEXPO」での國光氏の講演「新たな時代がやってくる!Web3で世の中はこう変わる」を基に編集部で再構成した。

Web3特化型ファンドで大きな成果

FiNANCiE/Thirdverse代表取締役CEO國光宏尚氏

 國光氏は、投資ファンドの「gumi Cryptos Capital」を通してWeb3領域に投資してきた。2018年の1号ファンドでは株式トークン(ブロックチェーン上に発行されるデジタル証券)で20社、エクイティで16社、合計36社に総額約20億円を投資した。

 「2018年ごろは世界的にWeb3関連の企業がそれほど多くなかったので、1号ファンドはかなりの成果を上げました。2022年3月に立ち上げた2号ファンドは、金融系やゲーム系など続々登場する特化型ブロックチェーンサービスに加え、メタバースや異なるブロックチェーン同士をつなぐクロスチェーンソリューションなどに注目し、約130億円の投資を予定しています」(國光氏)

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