富士通、ServiceNowでグループ共通の決裁システムを構築 デザイン思考でレガシーシステム刷新

富士通は、レガシーシステムを刷新し、「ServiceNow」を活用したグローバル共通の決裁システムを構築した。他システムとの連携で、起案から決裁までの時間が短縮された。

» 2022年05月26日 12時30分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 富士通は2022年5月23日、自社のDX実践事例として、富士通グループ全体の共通基盤となるグローバル決裁システムを構築したと発表した。同社がマネージドサービスとしてビジネス展開しているSaaS型ITサービスマネジメント「ServiceNow」を活用した。

1990年代後半から運用してきたレガシーシステムを刷新

 同社が1990年代後半から運用してきた決裁システムは老朽化に加え、サーバやミドルウェアの更新のタイミングを迎えていた。時代の変遷に伴って変化する決裁業務のワークフローに対応する改修が困難なため、部門ごとの独自のワークフローを回し、一部の決裁業務を手作業で処理するなど、システム外の運用に頼るところも多かった。

 また、同社は2020年に柔軟な意思決定を実現するためにグローバル共通でプロセスを標準化する方針を打ち出した。それに伴い、決裁ルールが大幅に改定され、グループ会社で共通して活用できる決裁システムが必要になった。

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